お知らせ
今年の夏は北海道でも酷暑だったようですが、ちょうど気温が下がった日からの出張となり快適な気候で
過ごす事が出来ました。北海道では土地柄からかエアコンが無いご家庭が多いようで今年は想定外の暑さに
かなり苦労したようです。札幌で36℃とか想定しないですよね、、、。
さて、今回の出張目的は弊社が取り扱っておりますSAF-Holland社製モジュール軸(ディスクブレークタイプ)
のオーバーホールの立ち会いです。
北海道のような雪の多い地域では防雪対策として道路に融雪剤や凍結防止剤が撒かれており、これらの
薬剤には塩化ナトリウム(=塩)や塩化カルシウム、塩化マグネシウムが含まれております。鉄は水分が
付着すると酸化して錆びつきやすくなりますが、塩化ナトリウムや塩化カルシウム、塩化マグネシウム
などを含んだ水分はさらに金属の腐食を速めてしまいます。その為、融雪剤・凍結防止剤の影響で足回り
部品は特に錆びやすく、トレーラーの走行環境としては他の地域に比べるとかなり過酷です。
今回立ち会いしたトレーラーのディスクローターも例に漏れず、経過年数・走行距離を考慮しても錆びが
かなりひどく進行しておりました。
こちらのトレーラーについてはお客様側で車検時にブレーキパッドの減りを発見して新品のパッドに交換
したが、旧パッドは斜めに減っていた為新品のパッドに交換すると形が合わずにブレーキ引きずりを起こ
してしまうとの事。
パッドの問題なのか収まる部分を有しているディスクローターの問題なのか不明な為、パッドだけでなく
ディスクローターも交換しようと思っているとの事でご相談を受けました。
確認したところディスクローター自体に問題は無く、原因はディスクローター内側のパッドが収まる部分の
錆びでした。上述の通り当該トレーラーは過酷な環境下での使用となった影響からか経過年数・走行距離を
考慮しても錆びの進行が早く、全体的にひどく錆びが進行しておりましたがディスクローターの内側の
錆びを取り除くことにより新品のパッドがしっかり収まり、ディスクローターの交換はせずに
パッド交換のみでオーバーホールが完了致しました。
ディスクブレーキ内側の錆取りに作業に使用した工具はジェットタガネとベルトサンダー。
<融雪剤の影響か錆びがひどくなりがち> <ローター内側に広がる錆>
<錆取りに使用した工具2種>
ジェットタガネ ベルトサンダー
やはり実際に取り付けられている製品を現場で見て触るのが一番勉強になりますね!
関係者の方々皆様のおかげでとても充実した出張となりました。
会社戻ってお土産の白い恋人を配ると「なぜかホタテの匂いがするぞ!いくらの匂いもするぞ!」と。
、、、弊社にはエスパー能力者がいるようです。皆様の周りにこのような人がいましたらお土産は
買って行かない方がいいですよ。
SAF-Holland社の車軸はこれから主流になってくるディスクブレーキタイプをメインに生産しておりますので
ご興味ある方は弊社までお気軽にお問い合わせください。